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日本語の言葉と表現

オノマトペとは?擬音語・擬態語40選と意味・例文

「雨がざあざあ降る」「パンがふわふわしている」。こうしたオノマトペは、音だけでなく、手触りや動き、気持ちまで伝える言葉です。この記事では身近な40語を場面別に整理し、意味と短い例文、似た表現の使い分けを紹介します。

更新日:2026年10月24日

雨や猫、布の動きから日本語の表現を考える場面のイラスト
身の回りの音や様子を観察すると、言葉の違いをイメージしやすくなります。
まず押さえるポイント:オノマトペは、擬音語・擬態語などをまとめた呼び名です。音の有無だけでなく「何を、どのように表しているか」を考え、単語だけではなく文の中で使い方を覚えましょう。

オノマトペの意味と、擬音語・擬態語の違い

オノマトペには、耳に聞こえる音を表す言葉と、音のない状態を表す言葉があります。「ざあざあ」は雨の音や勢いを伝えますが、「ふわふわ」は物の柔らかさや軽さを伝えます。どちらも、長い説明をせずに場面の印象を共有するのに役立ちます。

国立国語研究所の解説では、声を表す「擬声語」、自然界の音や物音を表す「擬音語」、無生物の状態を表す「擬態語」、生物の様子を表す「擬容語」、心理や感覚を表す「擬情語」という五つの分類が紹介されています。ただし、分類のしかたは資料によって異なります。

大切なのは、語を一つの箱に固定することではありません。「ごろごろ」なら、雷の音、猫ののどの音、家で休む様子など、文脈によって意味が変わります。初めて出会う表現は、前後の名詞や動詞まで読んで判断しましょう。

この一覧について:以下の四つのまとまりは、覚えやすいように場面で分けたものです。学術的な分類とは一致しない場合があります。例文は使い方を説明するために作成しています。

身近なオノマトペ40選:意味と例文

表は「言葉」「意味・ニュアンス」「例文」の順です。スマートフォンでは表を横に動かして読めます。一度にすべて暗記するより、今日見聞きした場面に合う言葉を二、三語選んでみましょう。

雨・天気・身の回りの音

雨の降り方や物音は、強さや間隔によって表現を選びます。「ぽつぽつ」は降り始めのまばらな雨粒、「ざあざあ」は勢いのある雨を思い浮かべると区別しやすくなります。

言葉意味・ニュアンス例文
ざあざあ勢いよく雨が降る音や様子外では雨がざあざあ降っている。
しとしと静かに細かい雨が降り続く様子春の雨がしとしと降る。
ぽつぽつ少しずつ、間を置いて現れる様子雨がぽつぽつ降り始めた。
ぱらぱら軽いものがまばらに落ちる音や様子小雨がぱらぱら降ってきた。
ごろごろ低い音が響く様子。転がる様子にも使う遠くで雷がごろごろ鳴っている。
ぴかぴか光を反射して明るく輝く様子磨いた靴がぴかぴかになった。
がたがた硬いものが揺れて立てる音強い風で窓ががたがた鳴る。
ぱちぱち小さなものが続けてはじける音たき火がぱちぱちと音を立てる。
こつこつ軽く硬いものをたたく音。地道な努力にも使う毎日こつこつ練習を続ける。
とんとん軽く、続けてたたく音ドアをとんとんとたたいた。
弱い雨と強い雨の降り方を比べるイラスト
「しとしと」と「ざあざあ」では、同じ雨でも伝わる強さや雰囲気が違います。

動物の鳴き声・人の表情や様子

鳴き声だけでなく、笑い方や眠り方も短い言葉で表せます。ここでは場面別にまとめているため、厳密な分類では擬声語ではない「にこにこ」「すやすや」も含めています。

言葉意味・ニュアンス例文
わんわん犬が繰り返しほえる声犬が玄関でわんわん鳴く。
にゃあにゃあ猫が鳴く声猫がにゃあにゃあと餌をねだる。
ちゅんちゅん小鳥の鳴き声朝、窓の外で小鳥がちゅんちゅん鳴く。
もーもー牛の低い鳴き声牧場で牛がもーもー鳴いている。
けろけろかえるの鳴き声池のそばでかえるがけろけろ鳴く。
きゃあきゃあ高い声で騒ぐ様子子どもたちがきゃあきゃあと歓声を上げる。
にこにこ穏やかに笑顔を浮かべる様子友だちがにこにこしながら手を振る。
しくしく声を抑えて泣く様子子どもがしくしく泣いている。
すやすや静かに気持ちよく眠る様子赤ちゃんがすやすや眠っている。
どきどき心臓の鼓動が強く感じられる様子発表の順番が近づいて胸がどきどきする。

気持ち・反応・体の感覚

心の動きを伝えるときは、その原因も添えると意味がはっきりします。「どきどき」は期待にも不安にも使えるため、その言葉だけで感情を決めつけないようにしましょう。

言葉意味・ニュアンス例文
わくわく楽しいことを期待して心が弾む様子明日の遠足を考えるとわくわくする。
うきうきうれしくて気分が浮き立つ様子晴れた休日にうきうきして出かける。
いらいら思いどおりにならず落ち着かない様子待ち時間が長くていらいらする。
しょんぼり元気がなく、がっかりした様子試合に負けてしょんぼりしている。
びくびく怖がって落ち着かない様子暗い道で物音にびくびくする。
ほっと緊張が解けて安心する様子無事に家に着いてほっとした。
むかむか吐き気や強い不快感を覚える様子食べすぎて胃がむかむかする。
くよくよ過ぎたことなどを繰り返し気にする様子小さな失敗をいつまでもくよくよ気にする。
もやもや気持ちや考えがはっきりしない様子言いたいことが伝わらず、もやもやする。
はらはら結果が気になり不安になる様子接戦をはらはらしながら見守る。

手触り・食感・動き

同じ「柔らかい」でも、空気を含む感じと弾力のある感じは違います。食感や手触りは、何を触ったり食べたりしたのかと一緒に覚えると、似た表現を選び分けやすくなります。

言葉意味・ニュアンス例文
ふわふわ柔らかく軽い感じ焼きたてのパンがふわふわしている。
もちもち柔らかく弾力がある感じこの麺はもちもちしている。
さらさら引っかかりがなく滑らかな感じ髪がさらさらになった。
つるつる表面が滑らかで滑りやすい様子凍った道がつるつるしている。
ざらざら表面に細かな凹凸がある感じこの紙は表面がざらざらしている。
ねばねば粘りがあり糸を引くような感じ納豆がねばねばしている。
べたべた粘るものが付いて離れにくい感じあめが付いて手がべたべたする。
ころころ小さく軽いものが転がる様子ボールがころころ転がる。
ぐるぐる繰り返し回る様子同じ考えが頭の中をぐるぐる回る。
ばたばた慌ただしく動く様子や羽ばたく音朝から出かける準備でばたばたしている。

似たオノマトペを比べてみよう

「しとしと」と「ざあざあ」

「しとしと」は細かい雨が静かに続く印象、「ざあざあ」は勢いよく降る印象です。「雨が降る」という同じ文の中で入れ替えると、窓の外に想像する景色が変わります。実際の降水量を正確に表す数値ではなく、場面の感じ方を伝える表現です。

「ふわふわ」と「もちもち」

どちらも食品の説明に使えますが、「ふわふわ」は柔らかく軽い感じ、「もちもち」はかむと押し返すような弾力を表します。同じパンでも部分や作り方によって両方の特徴を持つことがあります。単純な反対語として覚えず、どの感触を伝えたいかで選びましょう。

「どきどき」と「わくわく」

「わくわく」は楽しいことへの期待を表すのが基本です。「どきどき」は鼓動を意識する表現なので、楽しみなときにも、怖いときにも使えます。「発表が楽しみでどきどきする」と「失敗が心配でどきどきする」では、同じ語でも気持ちが違います。

「さらさら」と「つるつる」

「さらさら」は髪や粉、流れる水などの滑らかさを表せます。「つるつる」は表面に引っかかりがなく、滑りやすい印象を持ちます。髪と氷の例を思い浮かべ、対象となる物と組にして覚えると、使い分けが身に付きます。

文の中で自然に使うためのポイント

オノマトペの後ろには「と」「する」「した」などが続くことがあります。「ドアをとんとんとたたく」「胸がどきどきする」「ふわふわしたパン」のように、語と文型を一緒に確かめましょう。すべての語に同じ形を機械的に付けられるわけではありません。

小さい「っ」や長音も語の印象に関わります。「ほっと」の「っ」を落としたり、「ざあざあ」を別の形に変えたりせず、まず辞書や例文の表記で覚えます。ひらがなとカタカナの選択は、分類だけで一律に決まるわけではなく、文章の雰囲気や強調にも左右されます。

作文や言葉遊びに取り入れる練習

  1. 一つの場面を選ぶ:朝の雨、昼食、帰り道など、実際に想像できる場面にします。
  2. 普通の文を書く:たとえば「雨が降っていた」と、出来事だけを記します。
  3. 伝えたい印象を決める:静かな雨なら「しとしと」、強い雨なら「ざあざあ」を選びます。
  4. 一文だけ書き換える:「窓の外で雨がしとしと降っていた」として、元の文と読み比べます。
  5. 必要な表現だけ残す:すべての文に入れず、読者に感じ取ってほしいところで使います。
練習:「パンを食べた」を、食感が伝わる文にしてみましょう。「ふわふわしたパンを食べた」と「もちもちしたパンを食べた」では、どんな違いを想像しますか。正解を一つに決めるのではなく、選んだ理由も説明してみてください。

言葉のゲームで使う場合は、辞書に収録されているか、指定の文字数に合うかを別に確認します。「わくわく」が四文字だからといって、どのゲームでも正解として使えるとは限りません。この一覧はゲームの解答候補を保証するものではありません。

かなを見直したいときはひらがな表、別の単語も探したいときはひらがなの言葉一覧を使ってみましょう。ことばであそぼうでは、ゲームのルールに沿って日本語の言葉を考えられます。

使うときに気を付けたいこと

同じ音を繰り返せば自由に言葉を作れるわけではありません。また、一語に一つの意味しかないと思うと、「ごろごろ」のような多義的な表現を読み違えることがあります。相手、対象、動作を含む文全体を確認しましょう。

作文では、同じ表現を続けすぎると単調になることもあります。まず場面を具体的に書き、オノマトペを加えると本当に伝わりやすくなるかを読み直します。説明文など落ち着いた文体が必要な場面では、普通の形容詞や動詞に置き換える選択もできます。

オノマトペについてよくある質問

オノマトペとは何ですか?

音や声、動き、状態、気持ちなどを表す言葉の総称です。「わんわん」のように聞こえる声をまねるものだけでなく、「ふわふわ」のように手触りを表す言葉も含みます。

擬音語と擬態語はどう違いますか?

擬音語は「がたがた」のような物音などを、擬態語は「つるつる」のような状態や様子を表します。声・動き・感情をさらに分ける分類もあり、一つの語が文脈によって複数の分類に当てはまる場合もあります。

必ず同じ音を繰り返すのですか?

いいえ。「わくわく」のような反復形は多いものの、「ほっと」「しょんぼり」のように繰り返さない形もあります。語ごとの自然な使い方を例文で確認しましょう。

ひらがなとカタカナはどう使い分けますか?

一律に決まるものではありません。同じ語でも、文章の雰囲気や強調のしかたによって表記が変わります。教材や作文では読みやすさと表記の統一を意識し、必要なら辞書の見出しも確認しましょう。

言葉のゲームではそのまま入力できますか?

使える語や文字数の数え方はゲームの辞書とルールによります。オノマトペだから必ず正解になるわけではありません。小さい文字や長音の扱いも各ゲームで確認してください。

まとめ:言葉を場面と一緒に覚えよう

オノマトペは音だけでなく、動き、食感、気持ちなども伝えます。まず身近な数語から始め、意味の似た言葉を比べ、例文の中で使ってみましょう。伝えたい場面が具体的になるほど、言葉の違いもつかみやすくなります。

参考資料

国立国語研究所「擬音語・擬態語にはどんな種類がある?」:分類や、一つの語が複数の意味を持つことについて参照しました。本記事の40語一覧と練習用例文は編集部で構成しています。